嬉しいお仕事頂きました
約60年ほど前の旧法被を有志で復刻したいとのこと
![](https://i0.wp.com/kinuya74.com/wp-content/uploads/2021/07/1627711209528805961283706294450-scaled.jpg?resize=1256%2C2233&ssl=1)
背中には鶴亀
鶴は大きく堂々とした日鶴
裾柄は波と亀
亀は墨引きのグレーです
![](https://i0.wp.com/kinuya74.com/wp-content/uploads/2021/07/16277112352874195941660676247186-scaled.jpg?resize=1256%2C2233&ssl=1)
襟は崩し字で【鶴亀連】
前裾柄は後身頃から続く波柄
しっかりと裏地でお洒落もしてあり
丈は遠州尻切れ法被の長さで2.3尺約70cm
そして
古布好きにはたまらない
生地 染め
きぬやの得意とする古臭い風合いを出せるよう仕立てていきます
きぬやでは昔の法被の復刻依頼が多いですね
![](https://i0.wp.com/kinuya74.com/wp-content/uploads/2021/07/16277115086348991839415397602912.jpg?resize=1256%2C1256&ssl=1)
今の生地は糸の段階で均一になるように機械で紡いでいますが
昔の糸は太かったり細かったりでムラだらけ
それが時間が経つと擦れて色が落ち縦横の格子模様の様になっていきます
藍の落ち具合も相まって古臭い風合いが出来上がるのです
きぬやでは
5年後 10年後 もっと先を見越してこの様な風合いになるよう生地を糸から選別し今では少なくなってしまった小幅反物を織る昔ながらの遠州木綿の織屋さんで織ってもらっています
![](https://i0.wp.com/kinuya74.com/wp-content/uploads/2021/07/16277123808641428000809834416988.jpg?resize=1080%2C1080&ssl=1)
糸が均一ではないことが光に透かすとよくわかります
太い糸と細い糸
擦れ方の違いによって生まれる風合いは時間を掛けて自然と出来る物ですので
ゆっくりと変化を楽しみながら育てていっていただきたいと思います
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