以前依頼を頂きました60年程前まで使用していたという
法被の復刻依頼
古いものですので縦の縮みがひどく
今着る人たちの体型にも合わせて
縦方向へ伸ばし、横幅の縮小、バランスを考えた上で
更にそこからこれから染めるの生地の縮みを大まかに設定して下絵を書いていきます
この時点で大紋の大きさ、腰柄の位置などを確認していただいてから
型を彫っていきます
生地は白場が生成りに見えるきぬや特織りの茶糸生地を使用して
古臭い雰囲気を出しています
きぬやの特織り生地は遠州地方の特産品【遠州綿紬】です
糸の太さから色、染め上げたあとの風合いや縮みなども加味して厳選して織り上げています
カメラの写りが悪く、伝わりづらいですが
元のデザインもいいのでとてもいい仕上がりになりました
藍が擦れて落ちていけばまた一段と古臭くかっこいい物になると思います
きぬやで一番に考えることはいつも数年先にどの様になっているかということ
今回も何年か経ってからのこの法被を見るのが楽しみになりました
またあいましょう
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